男性のシミの原因とは
まず男性のシミの原因となるのは肌への紫外線やストレスです。ただ、紫外線やストレスと一言でいっても普段生活をする中で様々な要因がシミを作る原因になります。そこで、何が男性のシミの原因となるかを具体的に解説していきます。
紫外線
シミが出来る主となる原因は太陽から降り注ぐ「紫外線」です。紫外線を浴びると肌の中のチロシナーゼという酵素が活発になりメラノサイト内で黒色メラニンが生成されます。まずこれが、シミの大本となります。そして、本来であれば肌のターンオーバーで体外に排出されるべき黒色メラニンが、光老化と呼ばれる長年紫外線を浴び続けることで肌の再生能力が低下して、肌で作られたメラニンを外に排泄する力が弱くなり、肌に留まることでその黒色メラニンがシミとなって定着してしまいます。
タバコやストレス
生活習慣の中でも特にシミの原因となる習慣は、「タバコ」と「ストレス」です。これらは、肌の老化を促す活性酵素を増やし、メラノサイトを刺激してメラニンの過剰産生を起こします。これにより、シミの生成を促進しシミが出来やすい体質になってしまいます。また、活性酵素は細胞の老化を促すことから、同時に肌の代謝機能を落とし、シミが排出する力が弱くなり、肌に留まることでその黒色メラニンがシミとなって定着してしまいます。
髭剃り
成人男性のルーチンではる髭剃りもシミの原因となります。もちろん、しっかり髭を蒸して剃り易い状態にして、しっかりクリームを塗って肌への刺激は「0」で毎日髭剃りをしている方が問題ありませんが、多くの方は朝の忙しさにその様な余裕もないでしょう。髭剃りは皮膚に強い摩擦や圧力などの負荷が掛かる、もしくはカミソリの刃で皮膚を傷つけてしまったりする等、皮膚に必要以上の刺激やストレスを掛けることで、肌を守る為にメラノサイトを刺激してメラニンの過剰産生を起こします。また、色素沈着による黒ずみもシミの生成を促進してしまいます。
肌の乾燥
女性の場合は毎日化粧水や保湿ローションでケアをしたいる方が多いですが、男性は未だそこまで多くありません。乾燥する冬の時期や髭剃り後などの乾燥した肌はバリア機能が弱まり刺激を感じやすい状態になります。そして、その肌の乾燥を放置しておくと炎症を起こしやすくなり、実際に肌に炎症が起こると肌を守る為にメラノサイトを刺激してメラニンの過剰産生を起こします。この場合にもシミの生成を促進してしまいます。
男性のシミのメカニズム
ではこえらのシミの原因が具体的にどの様にシミになるかのメカニズムを解説します。前述した肌への紫外線や乾燥や刺激などのストレスに対して、肌を守るために情報伝達物質がチロシナーゼという肌中の酵素に対して「黒色メラニン」を生成します。
本来であれば健康な肌では、ターンオーバー(約6週間のサイクルで表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞が生成され、それが上へ上へと押し上げられて古い細胞が剥がれ落ちて肌が生まれ変わる仕組み)によってこれら黒色メラニンが体外に排出されます。
しかし、老化や外的なダメージで肌の代謝の低下が起こると黒色メラニンの生成と排出のバランスが崩れ、黒色メラニンが表皮に過剰に蓄積されていきます。この過剰に蓄積された黒色メラニンが、シミ・そばかすの原因になります。
男性のシミの種類は多種多様
男性のシミと一言でいっても、実はそのシミの種類はいくつもあることをご存じでしょうか?シミの種類によっても消し方やケア方法が異なります。男性のシミの代表的な6種類を紹介していきます。
老人性色素班(日光性黒子)
男性のシミの中で最も多いのが、老人性色素班(日光性黒子)です。一般的にシミと呼ばれるのがこのタイプです。
炎症後色素沈着
ニキビや虫さされなどの炎症が跡になり、茶色のシミになって現れたものです。
雀卵斑(ソバカス)
顔全体に茶褐色の小さな斑点ができます。遺伝的な要因があり、色白の人に多くみられます。
脂漏性角化症
皮膚の良性腫瘍の1つ。早ければ20代~30代の若い頃から出現し、加齢と共に増える皮膚の老化現象でもある。大きな原因は紫外線によるものです。
ADM
ADMは後天性真皮メラノサイトーシスとも呼ばれ、一般的なシミは表皮内にメラニンが増加しますが、ADMは真皮にメラニンが増加します。皮膚の深い部分にメラニンが存在している為、普通のシミより治りにくい傾向があります。
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